英文論文誌Analytical Sciences誌出版業務のSpringer Nature社に委託契約締結
Analytical Sciences誌のSpringer Nature社への出版業務委託について
日本分析化学会会長 早下隆士
Analytical Sciences誌編集委員長 長谷川健
2022年1月1日より,本会英文論文誌であるAnalytical Sciences誌の出版・販売・ホームページ業務などの独占的出版権をSpringer Nature社へ委託する契約を締結いたしました。1985年の創刊以来37年間, Analytical Sciences誌をアジア発の分析化学に関する研究発表の場として位置づけ,多くの会員のご尽力・ご協力を得ながら投稿受付・審査・出版までを一貫して,学会単独で行ってまいりました。一方,日本の各学会の英文誌の置かれている状況を鑑み,本誌の存在価値をさらに高めるためには国際的な大手出版社と提携し,プロモーション活動をしていくことが有益と判断いたしました。そこで,委託先の検討および交渉を行って参りましたところ,Springer Nature社がAnalytical Sciences誌の価値や可能性を高く評価していたこと,数多くの国内学会の論文誌の出版業務委託の受注実績があることから,Springer Nature社を選定し,各契約項目の合意に至りました。全世界に販路をもつSpringer Nature社が出版業務を担当することで論文のcirculationが格段と向上し,同社の他雑誌との原稿転送が自由に行われることでvisibilityの向上も期待されます。なお,学会が編集委員会委員を選任し,編集権は編集委員会が保有します。論文投稿料も原則としてこれまで通り無料であり,本会会員はAnalytical Sciences誌の論文(電子版)をすべて無料で閲覧できます。
出版業務委託に伴い,投稿規定が改定されています。2022年1月1日からは投稿システムと閲覧ホームページが変更されます。また,冊子体の定期購読者には契約変更などご不便をおかけしますが,事情をご理解頂ければ幸甚です。今後とも,会員諸氏の優れた研究成果発信の場としてAnalytical Sciences誌を選択して頂きますようお願い申し上げます。